トヨタ生産方式、と聞くと、
未だに、えぇー、という顔をする人がいるのは
どういうことなのでしょうか?
人間は、いったん刷り込まれると、
それが如何に根深いか、ということではないかと思います。
トヨタ生産方式をやむを得ず推進しなければならなくなった人も
初めは、人に良くない、環境を悪くする、
と思ったのではないでしょうか?
トヨタ生産方式で業務をカイゼンしよう、
と導入を始めると、必ず、抵抗する人が出てきます。
今まで気づかなかったことに気づくようになり、
業務はどんどんカイゼンされるのに、です。
自分が今までやってきたことを否定された、
と思うのでしょうが、
会社は、その人の感情に付き合えるほど、
余裕がないことが分からないんですね、本人には。
この本は、今までの考え方と180°ひっくり返った逆転の発想なので、
カイゼンのネタがビックリするほど出てきます。
ちょっと、見方・考え方を変えるだけなのですが、
それができる人が少ないんですね。
「業務の本質」が分かる一冊です。
この本を読まずして、経営はできない、と思います。
トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして―
ちょうど、トヨタ自動車が8日に2015年3月期の連結決算を発表しました。
営業利益が2兆7505億円と前の期から20%増えました。
リーマンショックの時は、トヨタ生産方式に反することを
トヨタでもやっていた、ということが露見しました。
十八番の危機意識がどこかにいちゃっていて、
慢心していたんですね。
この反省にたって、トヨタ生産方式の原点に立ち戻って
地道にやってきた成果が出たということ思います。
豊田章男社長は、今期を
「持続的な成長を続けられるかどうかの分岐点と位置づけている」
と説明しています。
稼ぎ続けるには、「継続力」ですね。
バネは、危機意識ですね。
この考え方(トヨタ生産方式)を身に付けることで、
継続力が付きます。
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